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変化に富む時代を生き抜く力を培う「冒険教育」

冒険

「冒険が人を成長させる」と聞くと、あなたはどう思いますか?

実は、誰もがこの「冒険」の経験を経て、成長し続けてきています。

子どもの頃は、世界は「未知」で満たされています。

小さい頃は、初めて見つけた路地裏を通るだけで、おもしろかったものです。

あのワクワク感こそ、冒険の魅力ではないでしょうか。

そして、この「冒険」をテーマにした教育手法が存在します。

日本では、冒険教育、アドベンチャー教育、プロジェクトアドベンチャーといった表現をされています。

私も何度か参加したことがあるのですが、とても有意義な経験ができました。

今回はこの「冒険教育」のご紹介です。

そもそも「冒険」とは何か?

まずは、辞書で意味を調べてみました。

【冒険】
危険な状態になることを承知の上で、あえて行うこと。成功するかどうか成否が確かでないことを、あえてやってみること。

引用元:goo辞書「冒険」

辞書の意味を見ると、なかなかに危なそうです。

このような危険なことを教育として活用することに、違和感を覚える方もおられるかもしれません。

しかし、私たちが生きている毎日と実は大差がないことにお気づきでしょうか。

特に、辞書の解説文の後半部分
「成功するかどうか成否が確かではないことを、あえてやってみること」
これは私たちに日常と共通してはいないでしょうか。

現代は、変化が目まぐるしい時代です。

技術革新があちこちで生まれ、さまざまな産業が次々と淘汰されていきます。

このような時代の中で「成功することが確実」などというものは存在しません。

成功するかどうかわからないことに、誰もが取り組むしかないのです。

これはまさに「冒険」です。

しかし、みなさんは「冒険するときに大事なこと」を教わった経験がありますか?

これからの時代に必須である学びのはずです。

しかし、残念ながら日本の学校という枠組みの中では、教わることはありません。

教科書を読むだけではとても学べないのです。

だからこそ、有効なのが安全に冒険を経験できる「冒険教育」です。

冒険教育とは何か?

ひょうご冒険教育のサイトには、こう記載があります。

冒険を通して、協力、信頼、問題解決、達成感、自己への理解などを学ぶ教育プログラム

引用元:ひょうご冒険教育

冒険の中で、他者との協力や目標達成の喜び、自己受容などを体得するのです。

しかし、単に危険の中へ野放しにするわけではありません。

参加者が主観的に危険を感じるだけで、施設側は万全の安全策を講じています。

「危険の中に放り込む」のではなく、「危険だと感じる環境を演出する」という表現の方が的確でしょう。

Googleの社内研修でも使われている

「冒険にチャレンジできる人になってほしい」という思いは、親御さんだけでなく、企業の経営者も社員に対して抱いています。

実際、誰もが知っている企業でも研修に活用されています。

Googleの社内研修制度をつくっているゴーピ・カライル氏の著書でも冒険教育が紹介されています。

『リセット ~Google流 最高の自分を引き出す5つの方法~』
著者:ゴーピ・カライル

冒険に取り組む姿勢は、これからの時代に必須となる資質なのです。

非日常環境の中で経験から学ぶのが冒険教育

冒険
Hans / Pixabay

とはいえ、「冒険しろ」と言われても何をすればいいのかわかりません。

そこで、日常ではまず経験しない環境を意図的に作り、そこでの経験からの学びを促進するのが冒険教育です。

「非日常的な環境」と言われてもイメージできないと思いますので、少しだけご紹介します。

本当は、まったく何も知らないで冒険教育に飛び込むのが一番です。

しかし、何もわからないと「経験してみよう」とすら思うこともありませんから、少しだけ。

高さの違う2種類のワーク

基本的には、自然豊かな環境にある専用施設内で行われます。

取り組む活動内容は、大きく分けると2種類あります。

  • 低地で取り組むワーク【ローエレメント】
    • 高さ1~4mほどの施設で取り組む
  • 高地で取り組むワーク【ハイエレメント】
    • 高さ5m以上の施設で取り組む

それぞれ、何をするのかについては、埼玉県立神川げんきプラザのサイトからの一部だけ引用しますので、ご覧ください。

ローエレメント

トラストフォール
仲間の支えを信頼して、背中から倒れこみます。

島わたり
板を使って、落ちないように3つの島を渡ります。

タイヤ木
木に触れないで、タイヤを抜き、再び入れます。

ジャイアントシーソー
バランスを取りながら、全員が乗ります。

ウォール
全員が壁を登りきります。

浮き台わたり
ロープを使って、全員が浮き台に渡ります。

ハイエレメント
バンパーポール
高さ5mの丸太の上から、目標のボールめがけて飛びつきます。命綱が頼りです。

ジャイアントラダー
命綱を他の参加者が支え、体育館の天井まである巨大なはしごを、2人が協力して登ります。

引用元:埼玉県立神川げんきプラザ

これら以外にも屋内で取り組むワークも存在しますが、やはり専用施設を使って冒険に飛び込むのが冒険教育の醍醐味です。

協力の中で育まれる「他者と協力する力」

協力
skeeze / Pixabay

冒険教育のワークは、仲間を信頼し、仲間と協力するのが基本です。

これまた実社会とまったく同じです。

しかし、他者と協力するためには、人間関係を築く力が必要となります。

冒険教育では、実際にさまざまな人と協力せざるをえないので、少しずつ経験を積み重ねながら体得することが可能なのです。

正解がない中で、他者と力を合わせながら、自分たちの答えを築き、困難を乗り越えていくことこそ、現代で求められている教育ではないでしょうか。

冒険教育は、この役割の一部をしっかりと担っています。

冒険教育を経験できる場所

まだまだ数は少ないですが、以下は比較的有名です。

より詳しく知りたい方へ

さきほどご紹介した埼玉県立神川げんきプラザの「動画でわかるアドベンチャー教育」のページには、、動画がいくつか紹介されています。

興味がある方は、ぜひご覧ください。

ただ、ご自身が参加される場合は、あまり詳しく知らない方がいいでしょう。

知らない方がより「冒険」になり、学びが深くなりますから。

お子さんを冒険教育に参加させようかどうか迷っている方は、ぜひ一度動画をご覧ください。

「安全に冒険を経験できる」という意味が少しわかるかもしれません。