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性格の50%は遺伝で決まる。だからこそ、自分の特徴は掴んでおこう

geralt / Pixabay

私が「それぞれの人が自分を活かすにはどうすればいいのか?」を研究する中で、パーソナリティー心理学も学んでいます。

性格形成に教育の影響はほとんど見られない

その中で、非常に驚いたのが「性格と遺伝」に関する研究結果です。

『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』

作者はイギリスの大学で、生物心理学部に所属する研究者。この本によると、人の性格が形成される際、親の教育や家庭の影響はほとんど見られないというのです。

同様のことは、日本の研究者からも報告されています。

行動遺伝学、教育心理学を専門とする慶應義塾大学文学部教授の安藤寿康(あんどう じゅこう)氏。

『心はどのように遺伝するか』
『遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である』

などの著作が有名です。

安藤氏に関する記事にも以下のような記述があります。

Q7.性格は遺伝で決まるって本当ですか?

≪中略≫こうした遺伝子の違いがどのくらい一人ひとりの性格の違いを説明するかをふたごのデータから算出すると,だいたい50%前後になります。これは残り50%が環境によることを意味します。しかし親の影響や家庭の影響(これを共有環境といいます)は先にも述べたようにほとんどみられません。

引用元:心理学ふしぎふしぎ - 公益社団法人日本心理学会

親が必死で「主体的な性格の人間になるように育てよう!」と息巻いたところで、子供の性格にはあまり影響を与えられないのです。

遺伝子が目覚める

しかし、遺伝子だけで全てが決まるわけでもありません。何らかの遺伝子を有していたとしても、その遺伝子が働かなければ、何の影響も及ぼしません。

持って生まれた遺伝子が後天的な何らかの影響を受けて、その働きを変えていくことを「エピジェネティクス」と言います。

エピジェネティクスは「DNA 配列の変化を伴わず、後天的な修飾により遺伝子発現が制御され維持される仕組み」を表す

引用元:http://www.takara-bio.co.jp/epi/pdfs/epi_0a.pdf

「遺伝子があるから」といって、何もできないわけでもないのです。

遺伝から受ける影響の一部を知る方法

それでも、遺伝の影響を受けることは確か。ならば、今の自分がどのような影響下にあるのかを知るのは有益です。

そのためのひとつの材料がパーソナリティー心理学で、ビッグファイブ・特性5因子モデルと言われる研究です。

冒頭で紹介した本もこの分野の研究に関するもの。このテストに関する専門書も読み始めれば、非常に興味深いものばかりです。

しかし、最初は先達が残してくれている研究を活用させてもらうのがいいでしょう。

本格的なBigFive診断テスト

富山大学の村上宣寛氏が非常に詳しい診断テストを作ってくれています。

外向性、協調性、良識性、情緒安定性、知的好奇心という基本的な性格の次元を測定

主要5因子性格検査(BigFive,デモ版)

10の質問に答えるだけの簡略化バージョン

また、10個の質問だけに簡略化したものを早稲田大学の小塩真司氏が公開してくれています。

小塩氏のサイト
日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)
<回答フォーム>のTIPI-J(日本語版TIPI pdf)をクリック

J-STAGE
日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)作成の試み

これらの診断テストを使って、自分が生まれ持った特性の一部を理解しておくことは、自分を活かす上でも有力な情報となりますよ。