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病気でなければ「健康」だと思っていたら大間違い

White77 / Pixabay

健康とは、すべてが満たされた状態

偶然のご縁をいただき、医療に関わる仕事に携わる機会がありました。

私自身は、今まで自分の体のことで困ったことがなく、正直なところ健康について真剣に考えたことがありませんでした。

仕事で関わってようやく真剣に考え始めたのですが、その過程で初めて知ったのが「健康」の定義です。

私は当初、ただ単純に「健康」とは「病気でないこと」だと思っていました。しかし、国連の専門機関である世界保健機関(WHO)では、はるかに広い意味での定義をしているのです。

「病気でないこと=健康」ではない

世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

病気でないだけでは、健康とはいえないのです。このWHOの定義は医療関係者の間では一般常識だとのこと。

しかし、私のような素人にとっては衝撃的な内容でした。では、どうすれば健康になれるのでしょうか?

健康を築く3つの要因

WHOの定義に基づいて考えると、大きく3つの要因が示されています。

  • 肉体的
  • 精神的
  • 社会的

肉体的なことはわかりやすい

肉体的な健康とは、文字通り「体が健やかで元気に動くこと」でしょう。単純に理解すると「病気ではい、弱っていない」といった面を説明しているように理解できます。これは比較的想像がしやすい分野です。

この肉体的な健康については、自分で少しは何とかできそうです。ただ、思いもよらない怪我や病気は避けられません。あくまで、「多少は自分の力でどうにかなる」というレベルでしょう。

翻って残りの2つは、一気に抽象度が上がり、区分けがわからなくなり、自分ではどう扱っていけばいいのかも難しくなってきます。

あまりに広義過ぎる社会的な健康

ざっと調べてみたところ、社会的な健康についてはWHO自身が1998年に「健康の社会的決定要因」として整理してくれていました。

健康を達成するための前提条件

1. 平和
2. 住居
3. 教育
4. 食糧
5. 収入
6. 安定した環境
7. 持続可能な資源
8. 社会的公正と公平

引用元:wikipedia

個人がどうにかできるのは一部だけ

これらを前提条件とするならば、個人の力は非常に心もとなくなります。個々人が対応できそうなのは、自作できるレベルの「住居」や、農業による「食料」くらいかもしれません。

「収入」も多少は自力で影響を及ぼせるでしょうが、経済情勢との兼ね合いもあるので、個人の努力ではどうしようもない力の影響も非常に大きいと考えます。

自身の健康において、3分の1を占める社会的なものの中には、自分ではどうしようもないものが存在するのですね。

精神的に「スピリチュアル」を含むかどうかの議論がある

残った精神的な健康については、私のような素人が思いつくレベルでは「精神的な病にかかっていないかどうか」や「信仰・宗教の力」といったものくらいしか思いつきません。

この精神的な健康について、「スピリチュアル」という概念を入れるかどうかについては、議論されている最中のようです。

長崎大学学術研究成果リポジトリ

健康についての医療人類学的一考察 - WHO の健康定義から現代日本の健康ブームまで-

健康はもはや「幸福」と同義

それにしても、「健康」の定義をここまで広げると、もはや「幸福」と同義になってきます。「健康」を定義しようとした方々の取り組みは、全人類にとっての「幸福」を定義する試みともいえるでしょう。

こうなると、医療分野だけでなく、社会学、心理学、哲学なども大きく関わってくる領域になってきます。今まで、自分とは縁がないと思っていた医療分野にも、私の知りたいことがまだまだたくさん眠っていそうです。

最も死傷率が高い職業は、工事現場ではなく林業

MemoryCatcher / Pixabay

林業の突出した死傷率の高さ

今回のテーマとなっている林業ですが、実は他の仕事に比べて、死傷率が高いことは意外と知られていません。かくいう、私も先日知人から教えてもらうまで知りませんでした。

実際に調べてみて、あまりの過酷さにただただ驚いていました。

2. 林業労働災害の発生率
足場の悪い山の中で伐採木等重量物を取り扱う林業の労働災害の発生率は、災害の発生度合を表す「千人率」で他産業と比べると、全産業の中で最も高くなっています。

引用元:http://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/iti.html

林野庁も問題をはっきりと認識しています。

労働災害の発生率

実際、平成25年の数値を見ると、全産業平均が2.3なのに対し、最も労働災害発生率の高い林業は28.7。

実に、約12倍です。

その次が鉱業で12.0、三位には木材製造業の11.4と続いています。

林業と木材製造業の危険さがよくわかる統計データです。林野庁としては、隠しておきたい数値のはず。しかし、もはや隠しようがないほどの状況なのでしょう。

林業・木材製造業だけ1ケタ違う

林業・木材製造業労働災害防止協会でも類似の統計資料が公開されています。

産業別死傷年千人率(休業4日以上)

引用元:林業・木材製造業労働災害防止協会

林業と製造業(木材・木製品)だけ、桁が一つ多いのです。

上記2つの統計で扱われている「年千人率」とは、1年間の労働者1,000人当たりにつき、発生した死傷者数の割合を示しています。

ということは、林業従事者1,000人が1年間働けば、毎年30人前後は「休業が4日以上」必要となる負傷をするか、死に見舞われてしまうという数値なのです。

私にできることはないだろうか…

私は別に林業・木材製造業を批判したいわけではありません。日本の山を守るためには、誰かがしなければならない重要な仕事だと理解しているつもりです。

応援したい気持ちは山々ですが、今の私にはできることが思いつきません…。もし、「林業・木材製造業の現場を取材してもいいよ」という奇特な方がおられたら、ご連絡ください。

現場にしかわからない良さを紹介できれば、嬉しいです。

林業従事者を募集する地方自治体

最近では、広島県が林業に従事してくれる人材を募集し始めました。

http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1483525848074/index.html

半林半Xにチャレンジする移住者募集!

林業の研修・実践を行いながら、林業以外のしごとづくりに取り組み、将来、半林半Xというライフスタイルを目指す移住者を募集します。

政府が進める地方創生の動きの一環でしょう。類似する人材募集はあちこちで見られます。

今回の募集も他と同じように、

未経験の人のために研修が用意されています。また、移住者が現地に溶け込めるよう支援することも、当然のように書かれています。

募集ページでは、金銭面にも触れられています。

・ 月額17万5,000円の給付(収入の状況により減額となる場合があります。)
・ 移住する際に必要な引越費用の助成 (経費の1/2・上限10万円)

引用元:http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1483525848074/index.html

これを安いと見るか、高いと見るかは、人それぞれかもしれませんが…。

良い面だけを見せる求人はミスマッチを生むだけ

ただ、募集ページに載っているようなハイキングやパラグライダーを楽しみ続けられるかのような打ち出し方は、ミスマッチを生むだけに思えてなりません。

最も、昨今では検索すれば、とりあえずの情報はあっさり手に入ります。下記のような現場を知る人が情報を発信してくれていることも多々あります。

事故率12倍! 新規参入に立ちふさがる「危険な林業」

引用元:http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20160129-00053917/

ですから、ただ単に「田舎暮らし」に憧れる人が気楽に申し込むことはないでしょうが、本当に合った人が林業・木材製造業に就かれることを心から願っています。

それにしても、林業・木材製造業の過酷さ、ロボットが代わりにやってくれるようにならないものでしょうか…。

性格の50%は遺伝で決まる。だからこそ、自分の特徴は掴んでおこう

geralt / Pixabay

私が「それぞれの人が自分を活かすにはどうすればいいのか?」を研究する中で、パーソナリティー心理学も学んでいます。

性格形成に教育の影響はほとんど見られない

その中で、非常に驚いたのが「性格と遺伝」に関する研究結果です。

『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』

作者はイギリスの大学で、生物心理学部に所属する研究者。この本によると、人の性格が形成される際、親の教育や家庭の影響はほとんど見られないというのです。

同様のことは、日本の研究者からも報告されています。

行動遺伝学、教育心理学を専門とする慶應義塾大学文学部教授の安藤寿康(あんどう じゅこう)氏。

『心はどのように遺伝するか』
『遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である』

などの著作が有名です。

安藤氏に関する記事にも以下のような記述があります。

Q7.性格は遺伝で決まるって本当ですか?

≪中略≫こうした遺伝子の違いがどのくらい一人ひとりの性格の違いを説明するかをふたごのデータから算出すると,だいたい50%前後になります。これは残り50%が環境によることを意味します。しかし親の影響や家庭の影響(これを共有環境といいます)は先にも述べたようにほとんどみられません。

引用元:心理学ふしぎふしぎ - 公益社団法人日本心理学会

親が必死で「主体的な性格の人間になるように育てよう!」と息巻いたところで、子供の性格にはあまり影響を与えられないのです。

遺伝子が目覚める

しかし、遺伝子だけで全てが決まるわけでもありません。何らかの遺伝子を有していたとしても、その遺伝子が働かなければ、何の影響も及ぼしません。

持って生まれた遺伝子が後天的な何らかの影響を受けて、その働きを変えていくことを「エピジェネティクス」と言います。

エピジェネティクスは「DNA 配列の変化を伴わず、後天的な修飾により遺伝子発現が制御され維持される仕組み」を表す

引用元:http://www.takara-bio.co.jp/epi/pdfs/epi_0a.pdf

「遺伝子があるから」といって、何もできないわけでもないのです。

遺伝から受ける影響の一部を知る方法

それでも、遺伝の影響を受けることは確か。ならば、今の自分がどのような影響下にあるのかを知るのは有益です。

そのためのひとつの材料がパーソナリティー心理学で、ビッグファイブ・特性5因子モデルと言われる研究です。

冒頭で紹介した本もこの分野の研究に関するもの。このテストに関する専門書も読み始めれば、非常に興味深いものばかりです。

しかし、最初は先達が残してくれている研究を活用させてもらうのがいいでしょう。

本格的なBigFive診断テスト

富山大学の村上宣寛氏が非常に詳しい診断テストを作ってくれています。

外向性、協調性、良識性、情緒安定性、知的好奇心という基本的な性格の次元を測定

主要5因子性格検査(BigFive,デモ版)

10の質問に答えるだけの簡略化バージョン

また、10個の質問だけに簡略化したものを早稲田大学の小塩真司氏が公開してくれています。

小塩氏のサイト
日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)
<回答フォーム>のTIPI-J(日本語版TIPI pdf)をクリック

J-STAGE
日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)作成の試み

これらの診断テストを使って、自分が生まれ持った特性の一部を理解しておくことは、自分を活かす上でも有力な情報となりますよ。

マクドナルドの「ピンクスライム肉」事件再燃! そこまで騒ぐ必要あるの?

deborahmiller56 / Pixabay

数年前に、ネット上を駆け巡った米国マクドナルドの「ピンクスライム肉」。その後、動きがあったようで、また注目をされています。

ジェイミー・オリヴァーがマクドナルドに勝った、肉の正体が明らかに

引用元:ジェイミー・オリヴァーがマクドナルドに勝った、肉の正体が明らかに

フェイスブックで何人もの知人がこの記事を紹介していますし、ブログで大騒ぎをしている方もおられます。

しかし、正直なところ、この記事を読んだだけでは、私には何が問題だったのかがよくわかりません。どういう裁判だったのかすら、調べても出てこないのです。

「動物性脂肪生地」と「アンモニア」は問題か?

上記の記事の書き出しには、こうあります。

オリヴァー氏が勝訴した裁判により、マクドナルドのハンバーガーの「肉」が、動物性脂肪生地とアンモニアから作られていることが証拠付けられた。

引用元:ジェイミー・オリヴァーがマクドナルドに勝った、肉の正体が明らかに

この一文だけで盛り上がっている人もいるようです。この中で、重要な情報は2つ。「動物性脂肪生地」と「アンモニア」です。

「動物の体内にある脂肪を固めた」だけ

まずは定義を調べてみました。

動物性脂肪

魚介類を含む動物の乳,肉,卵などの脂肪.

引用元:コトバンク

ごくごく身近なものです。この意味だと何の危険性も感じません。他のサイトでも調べてみましょう。

動物の体内に主に含まれている脂肪を動物性脂肪(英:Animal fat)という。

引用元:Wikipedia

ということは「動物性脂肪生地」とは、そのまま解釈すれば「動物の体内にある脂肪を固めた生地」となります。日頃から食べている食材にも含まれている動物性脂肪で作られた生地の一体何が問題なのでしょうか。

「アンモニア」だけで「危険」だと断定できない

では、アンモニアはどうでしょう? たしかに大量に吸い込んだり、皮膚に付着したりすると、危険な物質ではあります。しかし、度を越えた量が危険なことはどんな物質にも言えることです。

実は、身近にアンモニア成分を含む食品は存在しています。臭いがきついと言われるものが代表的です。

例えば、納豆。

アンモニアそのものは微生物の代謝の結果なので多くてもかまわないのですがいやなにおいは困ります。

引用元:道南平塚食品株式会社

納豆独特のあの臭いは、アンモニアだったのです。

他にも、くさややチーズなども同様です。発酵食品の中には、アンモニア成分が含まれていることは珍しいことではありません。

ちなみに、余談ですが「くさやがなぜうまいのか?」を解き明かそうとした研究者もおられます。

くさやの研究-Ⅰ.

くさや汁の成分およびくさや汁のくさやの品質に及ぼす影響*
清水亘・望月篤・清水潮・相磯和嘉(1967年9月9日受理)
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan1932/33/12/33_12_1143/_pdf

完全に余談ですね!アンモニアに戻ります。

他の使い道として、添加物としても食品に使われています。

食品添加物の種類と用途例

イーストフード:パンのイーストの発酵をよくする:リン酸三カルシウム・炭酸アンモニウム

引用元:一般社団法人日本食品添加物協会

膨張剤として、昔から使われているのです。

最後まで情報不足の記事

厳密には、ひと口に「アンモニア」と言っても様々な化合物があります。単に「アンモニア」というだけでは人体に有害かどうかの判別はできません。

冒頭の記事ではあまりにも情報が抜け落ち過ぎていて、何がどう悪かったのかはさっぱりわからないのです。

このような不完全な情報伝達の状態は、記事の終盤になっても変わりません。

オリヴァー氏は、勝訴した裁判により、マクドナルドのファーストフードチェーンでは、本当の肉の代わりに、食用肉から出たくず肉、腱、脂肪、結合組織を混ぜた物から成るペースト状の生地とアンモニアが使用されていることを証明したことになった。

引用元:ジェイミー・オリヴァーがマクドナルドに勝った、肉の正体が明らかに

アンモニアについては、詳しく述べられないままです。多少なりとも情報が増えたのは、動物性脂肪生地に関するものだけ。

それも、食用肉の端肉が使われいてるという一般常識が書かれているに過ぎません。

これを悪意を込めた表現をすると、「くず肉」となるのでしょうが、スーパーマーケットで「特売!牛肉切り落とし」と同じです。

この程度の情報、わざわざ記事にしてまで騒ぐほどのことでしょうか? 食肉業界では、ちっとも珍しいことではないのですが…。

そして、何より、最も重要な「どのような裁判だったのか?」に関する情報が全く出てきません。これでは何の判断もできません。

大騒ぎするほどの記事ではない

とはいえ、ここまでいろいろ書いてはきましたが、私は決してマクドナルドの味方をしたいわけではありません。

そもそも、個人的に私がマクドナルドに行きたいと思うことはありません。今回取り上げた記事の内容がどうのこうのではなく、お金を払ってまで食べたいものがないからです。でも、これはただの好き嫌いなので、記事の内容とは全く関係のない話です。

騒ぐのであれば、まずは詳細な情報を発信してほしいものですね。

ステマだらけの美顔器「リファカラット」は、効果の根拠が怪しすぎる

PIRO4D / Pixabay

「顔をコロコロする美顔器って、効果があるのでしょうか? 一度調べてください」

今回の調べもの依頼も、美を切実に望む女性からだ。しかし、今回はまだ購入前とのこと。それなら安心して調べられる。

美顔ローラーの火付け役「リファカラット」

美顔ローラーで有名なものといえば、「リファカラット」という商品らしい。たしかに、検索してみると、数多くの口コミブログやサイトが表示される。

予測変換には「リファカラット 効果なし」というものも出てくるが、その検索結果一覧をいくつか読んでみても、明確に否定しているサイトが見当たらない。

不思議に思いながらいくつものサイトを渡り歩く中で、ふと気づいたことがある。大半のサイトの文章構造が不自然なくらい似ているのだ。

ほとんどの文章が似ている

大筋の流れは決まっている。「使って良かった!」という実体験から入り、リファカラットのメーカーが推しているポイントを列挙して褒めたたえる。

  1. マイクロカレント
  2. エステティシャンの手の動きを再現
  3. プラチナムコート
  4. 防水構造

そして、最後は「公式サイトから正規品を買うべき」という結論とともに、広告やアフィリエイトが張られているのだ。

記事作成の安い仕事が募集されている

この手の場合、この類の記事を書かせる仕事がクラウドソーシングで、募集されているのをよく見かける。実際、少し調べただけですぐに見つかった。

美顔器のレビュー記事ライター様募集!初心者の方でも丁寧に指導します♪主婦の方も大歓迎です!報酬アップ有り。商品プロモー ション用記事作成のお仕事です。【1記事3000文字程度1200円】

引用元:https://crowdworks.jp/public/jobs/413195

似たような文章構造の記事は、こうして量産されるのである。

こうなると、商品の効果も怪しく見える。そこで、リファカラットの特徴とされているマイクロカレントについて調べてみた。

マイクロカレントとは?

人体に流れている微弱な電流のことを「マイクロカレント」というのだ。このこと自体は決して珍しい技術でも現象でもない。

そして、この微弱電流を医療に応用する研究している方々がいる。その一つが一般財団法人日本電子治療器学会だ。数ある電気刺激療法の一つに、マイクロカレントが記載されている。

マイクロカレント療法(微弱電流療法)

人間の身体にもともと流れている電流を生体電流といいます。この生体電流に似た微弱な電流を使った治療法がマイクロカレント療法です。
ケガや痛みの治療に効果が高く、スポーツの世界でも積極的に使われています。

引用元:http://nihondenshi.xsrv.jp/hp/?page_id=964

効果は損傷した筋肉の回復

実際に調べてみると、マイクロカレント療法に関する論文がいくつも出てくる。

マイクロカレント刺激が損傷骨格筋の再生に及ぼす影響

MENSは、骨格筋再生能を活性化させることで損傷骨格筋の回復を促すことが示唆された.

引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2008/0/2008_0_A3P2104/_pdf

損傷した骨格筋の回復を促すという現象が報告されているものだ。この論文で注目されている骨格筋とは何かを調べてみると、以下のような記事が参考になった。

骨格筋は私たちが身体を動かすための筋肉です。

引用元:国立病院機構|宇多野病院|関西脳神経筋センター
http://utanohosp.jp/html/patient/know/know_03/know_03_01.html

体を動かすための筋肉を傷めてしまっては、日常生活にも支障をきたしかねない。

だが、体は安静にしていながらも回復を促せるのだとしたら、スポーツ選手を始め、様々な人が助かることだろう。

しかし、これはまだまだ研究段階で、正確なところはわかっていないのが現状だ。次の論文の末尾にはこう書かれている。

美顔効果ではない

損傷骨格筋の再生に及ぼすマイクロカレント(微弱電流)の効果

今後、MENSの損傷骨格筋への分子レベルでの作用機序を解明することは不可欠であり、組組織学的検討をはじめさらなる多角的な検証が必要である。

引用元:http://ci.nii.ac.jp/naid/110007164848

なぜ微弱電流が回復を促せるのかは、まだまだわかっていないのだ。しかも、効果が報告されているのはあくまで「損傷した骨格筋の再生」である。これを美肌効果と同一視するのはどう考えても無理がある。

美顔効果の根拠は見つからない

リファカラットの公式サイトには「なぜ効くのか?」に関する記述が全くない。医療機器ではないから書いてはいけないのかもしれない。しかし、美肌効果を主張するなら、それなりの根拠を示す必要がある。

現状では相談者に「効果がありますよ」とは、とても言えない。「根拠が見つかりませんでした」としか言いようがない。大して根拠がないものを大金を払って買う人がいるだろうか。甚だ疑問である。

コラーゲンは塗っても効果を期待できない?

jniittymaa0 / Pixabay

「…でも…だったら、コラーゲンを肌に塗ることは意味があるんですよね?」

前回、調べもの依頼をくれた女性から、再度依頼を受けた。コラーゲンは食べたところで、あまり効果を期待できないことが前回わかってしまった。

そのことをお伝えしたところ、困り顔の相談者から言われたのが冒頭の質問だ。

ネット上の評判は既に悪い

いつものように検索すると、これまた悲しいキーワードが並ぶ。

「コラーゲン 塗る 効果ない」
「コラーゲン 塗る 意味ない」

今回の相談者からは、もう二度と依頼をされないことも覚悟した方がいいかもしれないな。

そもそも、肌からコラーゲンが吸収されない?

コラーゲンを塗ったところで効果がない理由を美容整形を専門とする医療法人立花クリニックは、こう書いている。

コラーゲンが配合された化粧品や飲料なども販売されていますが、人間の皮膚は簡単に異物を侵入させることはしないので、コラーゲンを外から塗っても皮膚の中には入っていきません。

医療法人立花クリニック:http://www.tachibana-cl.com/aging/lp/supercollagen/

肌に塗ったところで、表面にコラーゲンが乗るだけで吸収されないというのだ。このことに言及しているのは、このサイトだけではない。同様の情報は、他にもたくさん出てくる。

皮膚に直接塗ったコラーゲンはどうでしょうか。タンパク質は皮膚から直接吸収されないので、塗ってもコラーゲンの補充にはなりません。

引用元:医療法人徳洲会 新庄徳洲会病院

Vol.38 コラーゲンは食べても塗ってもお肌は若返りません!

上記は、医療法人徳洲会 新庄徳洲会病院のサイト。どうやら皮膚に関する専門家にとっては、ごく当たり前の情報のようだ。

皮膚が持つバリア機能

言われてみれば当然だが、肌に触れたものをなんでもかんでも吸収するようでは、細菌だらけで有名な携帯電話を使っているだけで、人体が汚染されてしまう。

携帯電話は細菌だらけ、トイレの便座の10倍汚い!

日頃そのようなことにならないのは、人体が持つ「皮膚のバリア機能」が堅固だからだ。しかし、このバリア機能をなんとか乗り越えようと日夜研究を続けている人々がいる。特定の患部に必要な薬剤を届けたい製薬メーカーだ。

皮膚から吸収される成分の特徴とは?

治療を目的として、体内に必要な薬剤を届けようとしても、皮膚が持つバリア機能に阻まれる。人体に悪影響を及ぼさずに、皮膚の奥へ吸収させる方法を探し続けているのだ。

皮膚科学に特化するある製薬メーカーマルホ株式会社のサイトを見ると、さすがにいろいろと詳しく書いてある。医療関係者向けのあるページには、皮膚に吸入されやすい薬の特性が書かれている。

経皮吸収されやすい主薬の特性

  • 分子量が小さい(分子量が500以下)
  • 脂溶性が適度に高い(油水分配係数*が1~4(理想は2~3))

マルホ株式会社:基礎からわかる外用剤

では、コラーゲンはどうか。実は、一つ目の条件すら乗り越えられないのである。

コラーゲンが吸収されない理由

コラーゲンの分子量

分子量が30万もある巨大なコラーゲン分子が表皮というバリケードをくぐりぬけ、真皮の中まではいるとは考えられません。

医療法人社団 鳴海クリニック:http://www.narumi-clinic.jp/cr_show.html?id=76&no=12

コラーゲンを塗っても皮膚の上に乗るだけに過ぎず、吸収はされないのだ。

しかし、化粧品メーカーも黙ってはいない。今度は、「低分子コラーゲン」なるものを開発している。技術的に加工を加え、分子量の小さいコラーゲンを開発したのだ。

それでも、まだ皮膚から吸収されるにはもう一つの条件「脂溶性の適度な高さ」がある。簡単に言えば、適度に脂に溶けることだ。さて、この点でコラーゲンはどうなのか?

皮膚は表皮・角質が物理的にも壁を作っていますので、脂溶性の物質には吸収されるものもありますが、水溶性の成分であるコラーゲンは吸収されません。

南青山スキンケアクリニック皮膚科医師運営:美肌クリニック

悲しい結論である。

コラーゲンは皮膚から吸収されない

結局のところ、コラーゲンは皮膚から吸収するには、分子量が大き過ぎてそもそも皮膚入っていかない物質なのだ。その上、水溶性でもあるため浸透もしていかない。これでは美肌効果など、とても期待できない。

塗ることによる一つの効果

しかし、一つだけ確かな効果がある。保湿性だ。

皮膚の表面に塗ることで一時的な保湿効果はある。ただ、これはあくまで一時的なもの。必要に応じて活用できる場面もあるだろうが、根本的な解決には程遠いと言わざるをえない。

塗っても食べても効果を期待できないコラーゲン

あちこちの店頭に並ぶコラーゲン配合商品はいったい何なのだろうか。

私のような素人が少し調べただけで、効果を期待できないことがよくわかる。専門家でもあるメーカーの研究者に、このことがわからないわけがない。

研究職に従事する方々が自社製品をどのように感じているのか、一度聞いてみたいものである。

疑惑のコラーゲン 食べてもあまり効果は見込めない?

mcengiz21 / Pixabay

「コラーゲンが美肌に効果があることを証明して!」と、美容にずいぶんと入れ込んでいる女性から調べもの依頼を受けました。

たしかに「コラーゲンたっぷり」という売り文句が書かれている商品を見かけることはあります。

ですが、既にヒアルロン酸と同じ匂いを感じるのは私だけでしょうか…。

とにかく、調べてみることにしました。

効果は明らかに疑われている

ただ検索するだけで、

「コラーゲン 効果ない」
「コラーゲン 効果 嘘」

といったキーワードが関連表示されます。調べ始めから、非常に雲行きが怪しい。

中でも、1ページ目で思わず目に入ったのが明治大学科学コミュニケーション研究所のサイト。

タイトルからして、冒頭の女性が悲しみそうです。

「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」

既に疑似科学扱いです。このまま調べていっても大丈夫なのでしょうか。

そもそも、コラーゲンとは?

まず、冒頭でコラーゲンとは何なのかを説明してくれています。

コラーゲンとはタンパク質の一種であり、骨、軟骨、皮膚、角膜など体内の多くの部位に分布している。

引用元:疑似科学とされるものの科学性評定サイト

人間が自らの体を維持するのに、必須なものであることはよくわかります。

しかし、「コラーゲンを食べることによる効果」という点で見ていくと、効果が怪しいこともこのサイトには書かれています。

効果についての疑惑…

たとえば、コラーゲンの広告でよく見かける「翌日に肌がプルプル!」といったものがある。しかし、たとえコラーゲンに美肌効果があったとしても、肌は1ヶ月かけてターンオーバーするため、翌日に実感できる効果が表れることはない(7)。

引用元:疑似科学とされるものの科学性評定サイト

ここまではっきりと否定されていました。

たしかに「コラーゲンたっぷりの○○を食べたから、肌の調子が良い」といった類の売り文句を見たことはあります。

しかし、これは広告が作り出したイメージ戦略の成果なのでしょうね。

よくよく思い出してみれば、食品のパッケージなどでも「コラーゲン何千グラム配合」などは書いてありますが、それがどう作用するのかは書いていないものです。

それもそのはず、薬ではないのですから、効果・効能を謳えないのです。

そして、コラーゲンが体に及ぼす影響は「その程度なのだ」と理解しておいてちょうどよいのです。

長期的に摂取した場合は?

しかし、長期的に継続的に摂取し続けた場合はどうなのでしょうか。

調べてみると、こちらも研究者が調べた結果がいくつか出てきます。

コラーゲンナビ

まさにコラーゲンの味方をするサイトです。

ポジショントークであることも考慮しながら読み進めていくと、このような研究が紹介されています。

1日5gのコラーゲンペプチドを4週間摂取することで、30歳以上の被験者では、肌の角質水分量の上昇が認められました(大原ら 日本食品科学工学会誌 56, 137-145, 2009)。

引用元:そうだったんだ!コラーゲン!!~コラーゲンが効くメカニズム解明~

ようやく、効果があるという根拠が出てきました。

実際、上記以外にも効果があることを主張する論文は存在します。

しかし、一口にコラーゲンと言っても、専門家が厳密に見ていくと、様々な種類があるとのこと。

しかも、それぞれに役割も違うといったこともこのサイトには書いてあります。

残念ながら「わからない」が結論

とはいえ、まだまだ研究段階であることも事実。このことも合わせて記載されています。

このあたりは、研究者として非常にフェアな書き方をしてくれていますね。

ある意味、「コラーゲン擁護派」とも言える立場の人が発するこの言葉が最も現状を表しているのではないでしょうか。

コラーゲンペプチドは、まだまだわからないことが一杯あります。

引用元:http://collagen-net.com/publication/event/report2014no04

そう、まだまだわかっていないのです。

一方、先に紹介した「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」での結論は、コラーゲンについてはかなり手厳しい。

総評

疑似科学~未科学

引用元:疑似科学とされるものの科学性評定サイト

効果を主張できるほどの根拠がないというのが現状でしょう。

わざわざ買うほどのものではない

疑似科学とははっきり言えば「間違った科学」です。

コラーゲンを食べることによる効果は、悪ければそのレベル。

良くても「科学的にまだよくわからない」という程度のものに過ぎないのです。

現時点ではわざわざ費用をかけてまで、特別なサプリメントなどを購入することはとてもおすすめはできません。

今後の研究成果次第では結論も変わるかもしれませんが、それは研究者が仕組みを解き明かしてくれてからになります。

今回の相談者に、調べた内容をお伝えするのは気が引けるなぁ。

健康を求めて商品を買う前に、必ず一度は見ておくべき3つのサイト

ヒアルロン酸サプリメントに効果は見込めるのか?

Gadini / Pixabay

「新聞の広告で『ヒアルロン酸』の健康食品を見かけたんだが、効果あるのかな? どうも最近ひざが痛くて…」
という相談を受けました。

ありがたいことに、私はひざなどの関節に痛みはありませんから、この類の広告は全く目に入っていませんでした。

今回依頼をいただいて、初めて興味を持ち、調べてみました。

口からヒアルロン酸を摂取しても効果がない

とりあえず、検索してみます。

いつものように雑多な情報が出てきますが、ひとまず上から順番に見てみましょう。

一番上に表示されたのは、美容皮膚科 五本木クリニックの記事です。

ヒアルロン酸の効果と副作用を詳しく知ってからご使用ください、失敗しないために!

豊富な専門知識に基づいて詳しく書いてくれています。さすがは医師。

私の知りたがりの虫が刺激されて、思わず他の記事も読み込んでしまいました。

さて、今回の主題であるヒアルロン酸についですが、

■飲むヒアルロン酸(サプリメント)は効果ありません

引用元:ヒアルロン酸の効果と副作用を詳しく知ってからご使用ください、失敗しないために!

とはっきり書かれています。

調べ始めてすぐに否定的な意見に出会ってしまいました…。

今回の調べものは、相談者が喜ぶ結果にはならなさそうな予感です。

上記のサイトによると、ヒアルロン酸は人体に必要な成分であることは確かです。

しかし、口から取り入れても効果は見込めないとのこと。

その詳しい理由もこの記事では書かれています。

このサイトは相談者にもご紹介しておきましょう。

効果があるという医学的証明はない

五本木クリニックの次に表示されたのは、wikipediaです。

このサイトは内容がアテになるときもあれば、見当違いも甚だしいときもあります。

とはいえ、読み物としてみればなかなかにおもしろいものです。

参考程度に見てみると、ヒアルロン酸のページにわざわざ「経口摂取」という項目が設けられています。

その結論には…

医学的に効果を証明されていない

引用元:Wikipedia – ヒアルロン酸

Wikipediaにすらここまで書かれるようでは、わざわざサプリメントを買う必要はないでしょうね。

ヒアルロン酸の本来の使い方

Wikipedia以降の検索結果も見てみると、ヒアルロン酸には本来の使い方があるようです。

直接関節に注射したり、皮膚に塗ったりすることです。

これらは医薬品としてのヒアルロン酸を作っているメーカーのサイトを見れば、よくわかります。

例えば、科研製薬株式会社。

医療の現場でヒアルロン酸がどのように使われているのかを垣間見ることができます。

ヒアルロン酸と関節痛の情報サイト

注射や塗布といった使い方が紹介されています。

というより、それだけです。

サプリメントのような形で口から摂取する話は一切出てきません。

そのために作っていないのですから当然です。

ヒアルロン酸商法は決して新しくない

他のサイトをいくつか読んでいる中で、このようなサイトも見つけました。

・米島勉のセカンドオピニオン

ヒアルロン酸は飲んでも効かない―なぜこんなものが横行するのか

飲むヒアルロン酸ではなぜ効果を見込めないのかを詳しく説明してくれています。

中でも、私が「あれ?」と思ったのが日付です。

記事の投稿日は、2008年なのです。今から8年も前です。

この頃からすでにヒアルロン酸サプリメントは効果が疑問視されていたのですね。

にもかかわらず、いまだに新聞広告が掲載されていることに驚きを隠せません。

サプリメントメーカーは、よほど儲かっているのでしょうねぇ。

この事態をメーカーの研究者はどう思っているのでしょうか…。

研究者であれば口からヒアルロン酸を摂取しても大して効果がなことはよくわかっているはずです。

仕事だからと割り切っているのでしょうか。一度その本音を聞いてみたいところです。

費用に見合う効果は見込めない

相談者には「費用に見合う効果は見込めないから買わないことをお勧めしますよ」と返事をしました。

本人も怪しいなと思ってはいたようで、あっさりと諦めていました。

そもそも大して効果を見込めないからこそ、医薬品にはならずサプリメントにしかならないのです。

人体に対して何らかの明らな影響を与えるなら、それはすでに薬物です。

そんなものが横行すると危ないから規制の対象となっているのです。

良くも悪くも体に影響を与えないからこそ、サプリメント・健康食品として放置されていると理解するのが妥当でしょう。

健康を求めて商品を買う前に、必ず一度は見ておくべき3つのサイト


参考サイト
美容皮膚科 五本木クリニック
wikipedia – ヒアルロン酸
ヒアルロン酸と関節痛の情報サイト
米島勉のセカンドオピニオン